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日常の一コマ

「春雨や蓬(よもぎ)をのばす草の道(芭蕉)」

2021.04.23

デイケア錬さんの今日の昼食(2021年4月20日)No.6

    
     「春雨サラダ」
<「春雨や蓬(よもぎ)をのばす草の道(芭蕉)」>

 今日の献立は「フライ盛り合わせ」、「春雨サラダ」でした。いつものように美味しく昼食を食べながらふと不思議に思うことがありました。「春雨サラダ」の「春雨」のことです。「春雨」は食材でありながら、おしゃれな名前がついています。何故「春雨」と呼ぶのか?「春雨」の意味や由来等を早速調査です。タイトルは芭蕉が詠んだ句ですが、「春の雨がしとしとと降り注ぎ、蓬の成長が春の到来を告げている」という新緑が美しい正に今の季節にぴったりの俳句です。春雨はその名の通り春に降る雨の呼び名の一つです。食材の「春雨」は中国が発祥で西暦1000年頃に開発され、日本には鎌倉時代に禅宗の僧侶によって精進料理の材料として伝えられました。中国発祥の「春雨」は中国語でフエンスー(粉絲)と言い、日本に伝えられた当時は、中国発祥の細い麺という意味で唐麺と呼ばれていました。「春雨」は日本独自の商品名で、昭和初期に日本国内で製造が始まって以来、それまでのアジアからの輸入品との対抗から「春雨」と初めて呼ばれようになり全国に広まりました。「春雨」の語源は、春雨のしとしとと静かに糸を引くように降る雨の様子を「春雨」になぞらえて命名したと言われています。いかにも日本人らしい発想が嬉しくなります。因みに英語での「春雨」は「glass noodles(ガラスの麺)」と言います。 以 上
                     (文責;大橋ドーパミン)


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