夕焼け小焼けの赤とんぼ~♪
2015.09.25 装飾粘土教室
今月のデコ粘土は「案山子(かかし)と赤とんぼ」を作りました
背後に磁石を付けてマグネットとして使用します
夕焼け小焼けの赤とんぼ
負われて見たのはいつの日か~♪
赤とんぼを見ると、思わず三木露風の「赤とんぼ」の歌を
口ずさんでみたくなるのは私だけではないはずです
この歌に登場する姐や(ねえや)とは
貧しい家庭の口減らしのため、
幼くして丁稚奉公に出された子守娘を指しています
一方、作者である露風も父親は放蕩三昧、
母親はそんな夫に嫌気がさし、家を飛び出し
露風とは生き別れ、
そんな家庭環境の中、露風にとって唯一心を許せたのが
子守娘の姐やだけだったのかもしれません
母親代わりの子守娘の背に負われ、
一緒に眺めた赤とんぼ、そして桑の実を小籠につんだ日の情景を
露風はしみじみと歌い上げます
しかしそれらの記憶も
今となっては、すべてが夢幻のようだったと露風は回想します
15で姐やは嫁に行き~♪
当時ですら女性の15歳での結婚は少なかったと言いますが
貧しさ故、口減らしに嫁に出すという風習は
貧しい農村ではありえたことで、
法律で15歳の結婚が禁止されるようになったのは後年のこと、
当時はそんな悲惨な現実が色濃く残っていたといいます
そして露風の母親代わりであった子守娘もまた、
早々に、露風の前からいなくなってしまうのです
人は誰もただ一人、旅に出て
人は誰も故郷を振り返る
ちょっぴり寂しくって振り返っても
そこにはただ風が吹いているだけ…♪
北山修さんの「風」の歌ではないのですが
赤とんぼの歌も然り、
私たちは大人になるにつれ孤独の意味を知り
そうして幼き日に温もりを求めようと故郷を振り返ります
しかし、いくら振り返ってみたところで
それはもう夢幻に過ぎず
赤とんぼが飛び交う風景はあの日のままでも
そこには姐やの姿も母親の姿もなく、
それどころか自分の姿さえ見出すことができないのです…
そんな切ない思いが、
悠久の時間を超え
私たちの心を揺さぶり続けている理由なのかもしれません
しかし、こんな意見もでていました
「15歳で結婚できるなんて、超ラッキーじゃん!」
なんともはや…
しかし、これはこれで切ない話なのでしょうが…
姐やは今でも嫁に行かず~♪
これじゃ、詩になりませんね
お断り)このお話と実在の登場人物とは一切、関係ありません
ひまわりの会様来演
2015.09.23 ボランティア
デイサービス和のベテラン調理師Tさんが所属するひまわりの会様が
本日、デイサービス和で踊りを披露されました
まずは全員総出で花笠音頭を踊られます
目出度目出度の 若松様よ
枝も (チョイチョイ)
栄えて葉も茂る (ハ ヤッショ マカショ シャンシャンシャン)♪
花笠音頭は山形県の民謡で
東北四大祭りに数えられている花笠まつりでは
盛大にこの曲が踊られます
デイサービス和も負けじと、お祭りムードに火が点きます
次は香西かおりさんの「潮岬情話」を踊られます
潮岬は言わずと知れた紀伊半島の最先端
いくら好きでも 添えない人を
なんでこうまで好きになる~♪
荒々しい岬の情景と、かなわぬ恋の情念が
怪しく艶やかに奏でられます
次は坂本冬美さんの「男の火祭り」
和歌山県の那智の火祭りをテーマに
坂本冬美さんの真骨頂「男歌」が見事に演じられます
次は角川博さんの「雨の函館」
だめな…だめな…だめな…私ね
港あかりに 未練がうずく~♪
演歌って奥が深いですね
利用者様も感極まり思わず、紙吹雪!
次は大川栄作さんの「あばれ舟唄」!
威勢の良い踊りっぷりです
いいぞ~
かっこいいぞ~
観客からは声援が絶え間なく送られます
踊りの会もいよいよクライマックスに突入です
今度は全員総出で「祝い目出度」を踊られます
祝い目出度はいわずとしれた博多の祝い唄
ハレの舞台で必ず歌われる歌で
博多っ子のお祭りである博多祇園山笠の時も歌われ
歌い終わったら手一本で締めるのが習わしとなっています
もちろん利用者様にとっても馴染みのある歌で
皆さま、一緒になって歌われていました
そしていよいよ最後の曲は「東京音頭」
東京音頭は利用者様も一緒に
みんなで踊りました
傘をもって踊られている方も?!
楽しいひと時は、かのようにあっという間に
過ぎていきました
またの来演を楽しみにお待ちしています
大盛況で幕が下りました
葉っぱのコースター~秋来ぬと目にはさやかに見えねども
2015.09.22 手芸レク(お裁縫クラブ)
本日のお裁縫クラブは葉っぱのコースターを作りました
縫い合わせの糸を黄色にしたのは
秋の季節に向かい
葉っぱの色づきを表現するためです
緑の葉っぱの裏面も秋らしく
黄色のフェルトを使用しました
秋が深まれば黄色を表としても使えるようになっています
九州地方の紅葉は11月になってから、
まだまだ先のことですが
ちょっとだけ、小さい秋、見つけたって感じですかね
秋来ぬと目にはさやかに見えねども
風の音にぞ驚かれぬる
古今和歌集の歌人、藤原敏行の歌にあるように
まだまだ秋と呼ぶには遠いような気がしますが
さりげない季節の移ろいに
喜びを感じている今日この頃です
彼岸花と悲しい思い出
2015.09.21 歩こう会
昨日の彼岸花見物が好評だったので本日も
彼岸花咲き乱れる那珂川上流域の田園地帯へ
足を運ばせてきました
今日も天気は晴天に恵まれ
真紅に燃える彼岸花のゆらめきが
秋の訪れを演出しているかのようです
彼岸花について調べてみると
けっして良いように書かれていない内容ばかりです
それもこれもこの花の球根には
人を死に至らしめるほどの強い毒性が含まれているからです
それなら人里近い田んぼのあぜ道なんかに植えなきゃよいのにと考えてしまうのですが
毒をもって毒を制すというのでしょうか
この花を植えることで田んぼを荒らす害虫を駆除することができ
そのために、彼岸花が植えられるようになったということです
またこんな話もあります
彼岸花は毒性が強いため、
江戸時代では、年貢の対象外とみなされていました
しかし、毒さえ抜けば豊富なデンプンが含まれていることから
食用植物として食べることができ、
飢饉が起こった時、食べ物に困った時には
この彼岸花を代用植物として食べていたようです
だから食料不足に備え年貢の対象外であった彼岸花を
たくさん植えていたというわけです
しかし、彼岸花を食べるも命がけ、
昔のひとにとって彼岸花とは
現代の私たちが呑気にきれいだなあ~と鑑賞するだけの
センチメンタルな花だけではなかったようです
ちなみに彼岸花の花言葉は「悲しい思い出」、
利用者様の中にも食糧難の戦時中、
この花を食べ、飢えをしのいでいたという話を聞かされ
びっくりしました
そのようなことを含め、
彼岸花は、飽食の時代を生きる私たちに対し、
生きる意味について大きな問いを投げかけているかのように
思われました
彼岸花を家に持ち帰ると火事になる
彼岸花を摘むと死人が出る
彼岸花を摘むと手が腐る
彼岸花には、かのような不吉な迷信がたくさんあります
もちろんこれらは迷信に過ぎませんが
昔の人が言いたかったのは
「だから食べるな!」
しかし、それでも食べなきゃならない時代があって
そして今日の平和な時代につながっていったと思うなら
私たちは、例え今日が敬老の日であろうとなかろうと
先人の残した生きざまに
深い敬意を表するべきだと思われます
そして美しい国日本とは
彼岸花を純粋に美しいと思える精神をきずくことで
戦争を繰り返し、この花を再び、
悲しい思い出にしてしまうことではないような気がしました
曼珠沙華~今はもう秋~
2015.09.20 歩こう会
暑さ寒さも彼岸までと言いますが
すっかり秋めいてきました
那珂川上流域の田園地帯では稲刈りが終わり
急激に寂しくなった風景の中
彼岸花があちらこちらに花開き、
真っ赤な炎を燃やしているかのように見えます
彼岸花は別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ・まんじゅしゃか)」といい
曼珠沙華はインドのサンスクリット語を語源にもち
天界に咲く花といった意味をさしています
一方、私の世代で曼珠沙華といえば
山口百恵さんが二十歳の時に歌った「曼珠沙華」、
マンジュシャカ 恋する女は
マンジュシャカ 罪作り
白い花さえ真紅に染める~♪
シングル曲ではなかったのですが
百恵さんの中では、思い入れのある曲であったようで
コンサートのアンコール曲でよく、
歌われていたそうです
さて、本日のデイサービス和では
那珂川町の曼珠沙華が最盛期ということで
那珂川上流に位置する那珂川町埋金(うめがね)地区へ出向いてみました
埋金というからには昔、
この地にお宝でも眠っていたのでしょうか?
それとも金が産出されていたのでしょうか?
今日では山間の丘陵地帯に田園風景が広がるだけの
のどかな農村でしかないのですが
埋金という地名に古い歴史の面影が垣間見れるような気がします
それにしても稲刈りの終わった田んぼは
いたるところが曼珠沙華の花だらけ
曼珠沙華を売りにしている観光スポットに
何度か足を運ばせたことがありますが
正直言って、負けてはいません!
おまけに観光客の人ごみもなく
のんびりと曼珠沙華が咲き乱れる風景を独占した気分になりました
天気もすこぶる良く
空を見上げれば、ぽっかりと秋の空が大きな口を開き
透明感あふれる風を送り出しています
気持ちよいね!
口々に皆さま、感嘆されます
田んぼへ降りるには
緩やかな坂道がつづいていましたが
こんな風景に出くわすと
体力もパワーアップ!
どこまでも歩いていけそうな気がします
皆さま、すごすぎ
そんなこんなで初秋の一日を楽しんだ歩こう会の皆さま、
心も体もリフレッシュ!
今週も元気に、かっとんでいきましょう!
ね!