那珂川町の難読地名
2015.10.06 帰りの会(和のホームルーム)
帰りの会を通じ
デイサービス和の所在地である筑紫郡那珂川町の難読地名を
クイズ形式にして皆様に出題しました
まずは「御迎団地」、
「おむかえだんち」と呼びますが
なんだか不吉なイメージを想起します
しかし由来は史実に基づいたもので
時は平安時代末期、源平合戦のさ中、年端もいかない安徳天皇を
平家とともに一時的に、ここ那珂川町にお迎えし、
仮宮を作られたことから
この地に「御迎」という名が付けられたそうです
今では住宅地が広がり「御迎団地」と呼ばれており
その隣には「安徳」という地名も残っています
ちなみに安徳天皇は壇ノ浦の合戦で海に入水
8歳の若さで崩御されています
これはいったいなんと読むのでしょう?
普通に読んだら「けいこ」と読むのでしょうが
実は「えこ」と読みます
今回の難読地名で一番、気になっていた地名で、
由来について知りたかったのですが
残念ながら、調べることができませんでした
地名の由来というものは
漢字の音訓によって意味づけられた地名が大半ですが
漢字が中国から輸入される以前、
日本にまだ文字がなかった時代、
なんらかの日本語の発音があり、
その発音が後になって
漢字の当て字がそえられたという地名もあります
その点、那珂川町は随所に点在する弥生期の遺跡からわかるように
那珂川町は邪馬台国で有名な魏志倭人伝が記す奴国の一部であり
いわゆる日本にまだ、文字のなかった時代から
「えこ」といった発音でこの地が呼ばれていた可能性も考えられなくもありません
漢字の意味で普通に解釈するならば、
子宝に恵まれた土地とでも解釈できそうですが
(もしかしたら恵子といった女性が住んでいたから?)
もしかしたら「えこ」といった発音自体に意味があるのかもしれません
由来がわかる人がいたら是非、教えてください
こちらは南に面した里と
その土地の立地条件を意味している地名と容易に想像できるのですが
読み方が難しく、「なめり」と読みます
しかしこの地名の由来も実際のところよくわかりません
古くから「なめり」という日本古来の発音が最初にあって
漢字が後でつけられた可能性も考えられなくもないからです
ちなみに漢字は違えども、全国的に「なめり」と呼ぶ地名は随所にあります
静岡県駿東郡長泉町には納米里と書いて「なめり」と呼ぶ地域があり
富山県には滑川(なめりかわ)市という街があります
余談ですがドラえもんに出てくる骨川スネ夫の苗字の由来は
作者の藤子F不二雄さんの出身が富山県ということで、
滑川市から骨川スネ夫の名が生まれたとか!?
今日では骨川スネ夫の名で漫画のすべてが統一されていますが
初期のドラえもんには滑川スネ夫と表記されているシーンが一部、
あったというのは事実だそうです
「なめり」…
それにしても、不思議な響きを持った言葉ですね
こちらは「なえがお」と読みます
所在地は那珂川町と佐賀県鳥栖市の県境を形成する九千部山(847m)の中腹部、
その中に点在する三・四件程度の集落を苗ケ尾と呼んでいます
まさかこんなところに人が住んでいるなんてと思うぐらい、
うっそうとした深い山の中に苗ケ尾はあるのですが
初めてこの地を訪れた人は
この人里離れた山奥で、どうやって生活しているのだろうと
疑問に思うことでしょうが
それでも驚くことに猫の額ほどの田畑が所狭しに開墾されており
人間の生活の営みを感じ取ることができるのです
おそらく苗ケ尾の由来もそこからつけられたものと推察できます
苗、いわゆる稲作の限界点がこの地であったことから
苗ケ尾といった地名が付けられたのでしょう
これは「うしろの」と呼びます
何かが基準になって、
この地が「後ろ」にあると呼ばれることになったのでしょう
「いもお」と読みます
芋の生産がさかんだったのでしょうか?
こちらは「うめがね」
埋蔵金伝説でもあるのでしょうか?
普通ならそのように考えてしまうところでしょうが
大昔、この地に製鉄をつかさどる職人集団が住んでおり、
銅や鉄を鋳造して寺の鐘などを作っていたらしいということです
「金」という漢字が付けられた理由は
そこにあるということらしいのですが
その一方、「埋」という漢字が使われたのには
これといった理由がわかっていないようです
ただ「埋金」と名乗る氏名が先ほど述べた佐賀県との県境をなす九千部山の
反対側に位置する佐賀県鳥栖市に多く、
ここに注目するなら、
何らかの理由で職人集団が山を越え鳥栖の方に移住してしまった
そしてその時、何らかの出来事があり「埋」という言葉があてがわれるようになったと
推察してみるのも面白いかもしれません
まあ、そんな感じで「難読地名クイズ」は進行していったのですが
利用者の皆さまにおきましては幼少時代から慣れ親しまれてきた地名だけあって興味津々、
翌日には地域を福岡市に移し
難読地名クイズを開かせていただきました
ちなみに対馬小路は「つましょうじ」、馬出は「まえだし」
これは読めませんね!
紅葉のコースター
2015.10.05 陶芸教室
10月の陶芸教室は紅葉のコースターを作ります
コースターの表面に浮かび上がった紅葉は
本物の葉っぱを使用します
ところで、かのような平べったい円を作るには
土を細長く伸ばし
写真のように、ぐるぐるに巻いていきます
そして巻き終えた土を今度は、
このように平べったくならしていきます
そうすることで、より強固な作品に仕上がるそうです
土の塊を平べったく、伸ばしているわけじゃないんですよね!
大方、デイサービス和の陶芸教室では
この技法が基本となっています
場数を踏まれてきた参加者の皆さま、
それはもう、お手の物!
回を重ねられるごとに、作品作りはより精密になっているようです
笑顔もなければ、会話もない静かな空間です
ひんやりとした土の感触を確かめながら
皆さまの情熱は、しんみりと土に染み入っていきます
出来上がりが楽しみです
きっとこの作品が出来上がる一か月後は
あたりは赤や黄色の彩りに溢れる季節になっているでしょうね
曲渕ダムへ行く~閉ざされた部屋の窓を開けてごらんよ
2015.10.04 歩こう会
デイサービス和では本日、
脊振山系を越えて佐賀県三瀬に通じる国道263号線を車で走らせ
福岡市では最も古い曲渕ダムへ出向いてみました
竣工が大正8年ということなので全国的にみても
かなり古いダムといえるでしょう
当時の面影を残しているのが御影石の錬石積みの外壁です
その姿はまさに圧巻です
そしてダムの上から水が流れ落ちてきているのですが
その光景にも目を見張りました
実を言うと、この曲渕ダムは紅葉の名所であり、
あと一ヶ月ぐらいたつと多くの見物客で賑わうのですが
今の時点では紅葉というにはほど遠く
見物客といえば私達だけ、
といっても、かえってのんびりと過ごせるものです
心地よい秋の風に吹かれながら
お話したり、笑ったり、楽しい時間を過ごしていきました
空はどこまでも高く、そして青く、
これで心躍らないわけがありません
閉ざされた部屋の窓を開けてごらんよ
いつまでもそんなふうに塞いでいないで
そこにはあの日、希望に燃えて君が見上げた
青い空が変わらずに続いているはずだ~♪
この歌は福岡出身のミュージシャン、
永井龍雲さんが歌った「道標(しるべ)ない旅」、
この歌が発表された1979年当時、
3年B組金八先生のドラマが流行っており
金八先生が生徒を教室から連れ出して
河川敷で屋外授業をおこなうといったシーンがあったのですが
そのシーンのバックでこの歌が流れていたのを、
なぜかしら思い出しました
デイサービスにおいても
外出をおこなうにあたって、
いくつかの理由づけがないと外に出られないといった厳しい決まりがあるのですが
どうして、こんな清々しい天気の良い日に
お天道様の光を浴びに外に出たいと思うのは
人間の本能といったもののような気がするのですが
それでも、そこに理屈が必要というなら
その方が、変なことのように思えるのですが、どうなんでしょうね
実際のところ、下の写真でおわかりのように
よろよろよろけながらも皆さま、
自分の足で、しっかりと前を向き
前へ前へ向かって歩かれています
ある意味、感動モノなんです
しかし、職員のバックアップもお忘れなく
デイサービス和の介護職員筆頭M先輩に至っては
七転八倒、皆さまが安全に過ごしていただけるよう
のんきに構える後輩たちを尻目に一人、
あたりを駆けずり回っているのでした
さすが大先輩です!
お疲れさまでしたね
そういえば、帰りの途上、
脇山の田園の中に早くもコスモスが咲いているのを観ました
綺麗だったのでいくつか紹介しておきます
昼下がりの元気
2015.10.03 リラックスタイム
本日はお昼ごはんが終わり、午後のサークル活動の始まる14時までの間の
リラックスタイムの時間を紹介します
たいがいこの時間帯のデイの利用者様というものは
寝られているか、ボーと過ごされているかのどちらかを連想してしまいますが
ここデイサービス和においては
なにかと皆さま、活動的です
ちょうど職員の休憩時間と重なることもあり
できうるなら少しは大人しく過ごしていただきたいと
心の中ではひそかに思っているのですが
そうはさせてくださらないのが和の利用者様の凄いところであり
職員泣かせのところでもあるのです
約40数名の利用者様たちが
とにかく動きまくられます
ある意味、その光景は圧巻です…
このお二人は、サツマイモの収穫が近づきつつあるなごみ農園へ
間引きに出かけられました
あんまり無理しないでくださいね!
声かけすると、ご覧のように一笑にふされてしまいます
どこまでお元気なことか…
間引きしているとギャラリーも窓辺に集まってこられます
ふらふらした足取りで歩いてこられるものだから
こっちもヒヤヒヤものです
こちらの方も、どうしても作業風景が見たいとおっしゃるものだから、
職員が二人がかりでお連れしました
一方、こちらは早くも11月の壁画作りにとりかかっておられます
ここも皆さま、身を乗り出し半立ち状態です
私だったら、すぐに腰にきてしまいそうな体勢なのですが
皆さまにしてみると、なんのその
見事なまでの集中力に脱帽させられます
こちらは皆さまが描かれた塗り絵を
職員が今から壁に貼り付けようとしています
ここも数名のギャラリーが寄ってこられ
作品の品評会が始まります
皆さま、好奇心旺盛
そこが元気の秘訣かも…
一方、こちらは何を作っておられるのでしょうか?
10日前からリラックスタイムに少しずつ
作ってこられたこの物体は…
そう、10月の柱に飾るハロウィンでした
こちらはただ今、塗り絵の最中
そんなこんなで、大忙しの和の午後の昼下がり
寝る間もなく動いていたら、
もちろん夜は安眠間違いなし!
ぐっすり眠って、また明日お会いしましょう!
カトリーヌさやかの敬老会の思い出
2015.09.30 カトリーヌさやかの漫画
いよいよ今日で9月も終わりです
振り返れば今月もデイサービス和は色々なことがありました
中でも敬老会で上映した「シンデレラ」の劇は
皆様に大好評をえました
詳しくは和のブログを見ていただくとして、
敬老会の企画者・カトリーヌさやか先生が
今月の締めとして
敬老会の漫画を描いてくださりました
これからもカトリーヌさやか先生の漫画同様、
デイサービス和をよろしくお願いいたします