ブログ~和スタッフからのNEWS~

宮沢賢治を読む

2014.07.06 美術・文芸レクリエーション

本日の健康体操教室は音読をおこないました

5月の種田山頭火、6月の松尾芭蕉に続き

7月は宮沢賢治を読んでいきます



音読の講師は職員Mさんが担当します

詩人であり童話作家であった宮沢賢治、

一方、農業指導者としても活躍をみせていたようで

そう言う意味では農業高校出身のMさんにしてみると大先輩にあたります

彼女の農業活動といえば、なごみ農園の園長でしかないのですが

日本の農業を憂う気持ちは賢治先生と一緒なのよ!と言われ

今日は珍しく神妙な面持ちで宮沢賢治を皆様に紹介していました



雨ニモマケズ、風ニモマケズ…

まずはこの有名な詩から音読します



利用様もよく知っておられ、

声をあげて音読されます



ところで、宮沢賢治の一生はあまりにも短く37歳の若さでこの世を去っています

残した作品は「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」等、

知らない人がいないくらい、たくさんあるのですが

そのすべてが賢治の死後に有名になったものばかりです

今では日本で最も多く読まれている著作家の一人となっていますが

生前、本人が得た稿料は

童話「雪渡り」でもらった5円だけであったといわれています

全くと言って良いほど文壇からそして世間から、黙殺されていた存在だったようです


明日は7月7日、七夕の日です

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に

ケンタウル祭、もしくは星まつりという

不思議な祭りが登場します

宮沢賢治の独創であるらしいのですが

おおよそ7月7日におこなわれる七夕祭りを想定していると思われます

ジョパンニとカンパネルラの銀河鉄道の旅は

その日の夜に始まります

もしかして明日の夜、空を見上げたら

宮沢賢治が思いを託した銀河鉄道の機関車が

流れ星のように夜空を横切っていくのが見えるかもしれませんね





音読~種田山頭火を詠む~

2014.05.25 美術・文芸レクリエーション

本日のわくわく健康体操教室は「音読」です

漂泊の俳人、種田山頭火の俳句を

音読していきます



種田山頭火は生きている時には、ほとんど無名で、その一生を終えましたが

死後、評価され、今日もってなお多くの人々に愛され続けている俳人です

妻子を捨て、世間を捨て、

行乞(ぎょうこつ=修行僧が各戸で物乞いをして歩くこと)の人生を送り、

自然と一体になり、自己に偽らず、自由に一筋の道を詠い続けた山頭火は、

生涯に約8万4000句を詠み捨てています

生没年は1882(明治15)~1940(昭和15年)

和の利用者様も良く知っておられました



何もかもが型破りな人で

俳句においての決まり事である

季語や定律(五七五)を無視して

自由に思いのたけを表現しているのも種田山頭火の作品の特徴です

代表作は

「分け入っても 分け入っても 青い山」

どのように解釈するかは読み手の自由ですが

何歳になっても青春は続いている

なんて解釈すると勇気が出てきます

皆で声をそろえて音読しました





「雨だれの音も 年とった」

これも有名な俳句ですが

どういうふうに解釈すればよいのでしょう?

この気持ち、わかるわかる!と

何名かの利用者様が深くうなずかれていたのが印象的でした



「空へ 若竹のなやみなし」

山頭火にしてみると前向きでさわやかな作品となっています

顔を出した筍が、またたく間にぐんぐんと伸び

皮を脱ぎ、若竹となって、空を目指している

そんな若竹のたくましい姿に

心を奪われたのでしょうか?



「山の色 澄み切って まっすぐな煙」

どう解釈すればよいのでしょうか?

ただなんとなく良いなあと思える俳句です



「もりもりもりあがる雲へ 歩む」

山頭火の作品のほとんどが

行乞の旅中で作られたものです

もりもりもりあがる雲といえば夏の入道雲のことでしょうか?

入道雲に向かって一人、歩いている山頭火の姿が連想されます

一方、山頭火の代表作に

「うしろすがたの しぐれていくか」

といったものがありますが

対照的な作品となっています



「ふるさとの言葉となった 街に来た」

この気持ちはよくわかります

故郷へ帰省する際

故郷に近づけば近づくほど

昔懐かしい方言が耳に入っていきます

なんだか思がゆくもあり、

どこかしら後ろ髪をひかれる思いに駆られた経験は

誰でもあることではないでしょうか?



「酔うて こほろぎと 寝ていたよ」

これはお酒大好き職員Mさんが大いに共感されていました

お酒を飲みすぎて 前後不覚になり

道端で眠ってしまった

気が付いたら、隣でこうろぎが鳴いていたって感じなんでしょうが

職員Mさんの場合は野良猫に小便をひっかけられていたとか!?

風情もへったくれもありません



「どうしようもないわたしが 歩いている」

山頭火の場合は高尚な意味での自嘲の句となっていますが

ここにいる人たちの場合は

本当にどうしようもない人たちに過ぎません



とまあ、本日は音読を通じ、

種田山頭火の作品に触れてみました

たまには高尚な文学作品に触れ

自分を深く見つめなおすのも良いかもしれませんね

運動会へ向けて 書道編

2013.11.19 美術・文芸レクリエーション

来週に迫ったデイサービス和の秋の大運動会!

今はその準備で大忙し

本日は書道を通し

競技の題目をはじめ、文字で綴るポスター等の作製に取り組みました

字の上手な利用者樣が一堂に会し

一斉に筆を握られます



さすが皆様、慣れた筆さばきです

職員がお手本にと筆で何かを書こうとしたら

「筆が寝ているよ!」

と逆に指導を受ける始末



文字を書く楽しさが伝わってきます



一つ一つの作品に

それぞれの個性がにじみ出ています



パソコンや携帯に頼りっぱなしで

こうして文字を書く習慣がない私たちにしてみると

この光景がすごく新鮮な物に映ってきます



来週の運動会が楽しみです!

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