ブログ~和スタッフからのNEWS~

第16回田舎のひなまつり~琴奨菊関の披露宴に招かれた博多人形

2016.02.10 歩こう会



今年で第16回目となる博多人形師の梶原正二氏が主催する

田舎のひな祭りへ今年も行ってきました

デイサービス和を通し田舎のひな祭りにうかがうのは今年で四年目となります



田舎のひな祭りは福岡市早良区小笠木にある氏のギャラリーで開かれています

氏の居室に所狭しに展示されている博多人形のお雛様の数々は

そのどれをとってみても氏の繊細な独創性に満ち満ちており

見る者の心を優しく包み込んでくれます

















時が経つのを忘れるくらい見入ってしまいました



これらの作品は購入することも可能となっています



中には梶原氏のお弟子さんの作品も展示されていました

これはお弟子さんである田中勇気氏が作られた作品です

昨年、結婚されたお相撲さん夫婦の人形なのですが

どなたかわかりますか?



そうです

今年の大相撲初場所で日本人として10年ぶりの優勝をなしとげた

琴奨菊関と奥様の人形なのです

よく似ているでしょ!

実はこの人形、先月開かれた披露宴に田中氏が呼ばれることとなり

田中氏が祝儀かわりに琴奨菊関に贈った品だったそうです(里帰り中)



それにしても今を時めく琴奨菊関の披露宴に呼ばれるなんて

田中勇気氏とはどのような人物なのでしょうか?

余程素晴らしい博多人形師なのだと想像してしまうのですが

実はまだまだ駆け出しの人形師に過ぎないようです

年も27歳ときています

しかしこれはあくまでも世間が考える価値基準に過ぎず

いわゆる田中氏は地位も名誉も今のところないけれど

琴奨菊関にしてみると、そんなことなどどうでもよいのでしょう

要は田中勇気氏の作品を見てビビット来た

例えそれがどんなに無名な人形師の作品であろうとも

純粋に田中氏の作品にほれ込んだ

それから二人の関係が始まったということです



なんだか心が洗われるお話ですね

琴奨菊関と田中勇気氏

これからの活躍を期待しています!




千代紙と紙皿を使って作るひな人形~右前と左前の話~

2016.02.09 工作レクリエーション



本日は紙皿と千代紙を使用してお雛様の壁飾りを作りました



まずはお雛様の胴体を作成します

色紙をくるりと円錐状に巻き

これを襦袢とします



次に襦袢の上に着物を着せます

着物は好みに合わせた千代紙を使用します

衿元をのぞかせるため若干、襦袢と着物をずらして貼りあわせるのがポイントです



ここで間違ってはいけないのが前合わせの方法です

日本においての着物の着装は

男女問わず「右前」で統一されているのは有名な話ですが

右前といって右衿を前に出すものと勘違いされている方を時折見かけます

しかしここで言う「前」という言葉は「先」という言葉に解釈されており

右衿を先に合わせるという意味となります

ようするに右衿を先に合わせるわけだから

左衿が外側に出なくてはならないのです



ちなみに日本において

右前が制度化されたのが今から1300年も昔の奈良時代初頭、

西暦719年、元正天皇により「衣服令」というものが発令され

「右衽(うじん)着装法」の項目において

衿は先に右衿を合わせなくてはいけないと定められました

おおよそ右前の風習はここから始まったものとされています



もちろんそのような法律が制定されるには

何らかの理由があるもので

当時の中華思想において右前は中華の風とし

左前は夷狄(周囲の野蛮な国)の風俗とみなされ

左前の風習は蔑視の対象とされていました

それでは当時の日本はというと

中国から見ると野蛮な国の一つに過ぎず

実際のところ上代の埴輪人物像をはじめ数々の遺物から

日本の着装は左前が主流だったと考えられており

おそらく当時の日本人は左前であるがゆえに

時の文化の中心国である中国に馬鹿にされていたのだと思われます



それは文明開化の明治維新の時もそうでしたが

日本の歴史は自国の伝統をとるか他国の文明を模倣するか

そのせめぎあいの中で時を刻んでいきます

そしてこの時も同様、当時の日本人は自国の左前を恥じ、

先進国の右前を模倣していった…

しかもそれが法律として制定されたものだから

右前の強制力は絶大だったんだと思われます



さらに右前を絶対的にしていったのは

仏教思想のバックアップも忘れちゃなりません

左前は亡くなった人を送る時に着せる着装とされ

左前で着装すると、その人は早死にするとの迷信まで生まれます

ここまで脅迫されればさすがに左前で着物を着る人など皆無です

そうやって右前の着装は1300年のゆるぎない伝統を新たに築いていくのですが

たかが左を前にするか右を前にするかだけの問題で

ここまで莫大なエネルギーを降り注いでいった日本人の劣等感って一体、

何だったんだろうと、不思議に思われたりします



しかしこの話は、ここまでにしておいて本題に戻ります

胴体を作ったら次はお雛様の顔を作ります

それぞれの個性が一番、光ってくるところです



顔を描き終えたら次は胴体とくっつけます



そして、このような形で切り取った紙皿にお雛様をくっつけます



こんな感じです



最後に紙皿の周囲を

折り紙で作った桃の花やかんざしでデコレートしていきます



できました



どうでしょう



劇画風ですね



こちらは品評会でしょうか?



これで春に向けて一歩、前進!

したような気分になりました




ネームプレートを作る

2016.02.08 陶芸教室



本日は陶芸教室の日、

今回のお題はネームプレートです



本日もハセムシ窯の田中先生が皆さまを指導されます



まずは作り方の説明です

真剣な表情で聞きいっておられました



そしていよいよネームプレート作りが開始されます

簡単そうに見えますが

高熱で焼き上げるにあたって強固な構造が要求されます

土をまっ平らに伸ばしただけでは強度は弱くなるので

まずは土を一本一本、細く伸していく作業から始まります



次に細くした土をかのように巻きつけていきます



隙間なく巻きつけたら

今度は表面を指圧してまっ平らに伸ばします



版画で使うバレンのようなものでならすと

更に滑らかになります

こうして高熱にも耐えうる原型が作りあげられていくのです



次に文様を刻みます

どこにでも転がっていそうな石を使用し

石のような風合いを表現します



次に名前を刻み

周囲をかたどれば出来上がり

後は高熱の釜で焼くのみです



完成が近づくにつれ

笑みがこぼれてきます



それはまるで厚くたれ込んだ雲の隙間から顔をのぞかせる

春の日差しのような温かさを感じさせる笑顔でした



平等寺へ行く~深山幽谷にして地高し

2016.02.05 歩こう会



本日は那珂川町梶原から山を越え

佐賀県との国境に位置する平等寺といった山深い集落へ

ぶらり散策の旅に出かけてきました



ちなみに平等寺といっても、この地には平等寺なる寺は存在していません

ならばかつてこの地に存在していたかというと

それすらはっきりしていないのが現状です



凡此地は深山幽谷にして地高し、

寒気烈しく、陽気おそし、

故に冬春は雪深く、

盛夏にも蚊もなし



筑前国続風土記では平等寺をそのように記載しています

確かに一月下旬に降った雪が未だ溶けきれず、

このように大量に残っているのには驚かされました

山深い土地なんですよね



それでも梅の花が咲いているのを見つけました

少しずつですがこの集落にも春が訪れようとしているのでしょう



小さな神社の境内をぶらりと歩きます



鳥居の前でなにやら雑談

何をしげしげと見られているのでしょうか?



のんびりとした時間が流れていきます



神社の横の広場で珍しいものを発見しました

二宮金次郎さんの銅像です



昔はどの小学校の校庭にも設置されていたという二宮さん

かつてこの場所に尋常小学校があったらしく

二宮さんだけがこうして記念として残されているとのことでした



平等寺の近くに山上ダムというダムがあり

そっちの方にも足を運ばせました



けっこう大きなダムにびっくり!

ここでも歩こう会のメンバーは歩きます



雄大な自然に包まれていると

自然と体もパワーアップ!



皆さまの生き生きとされた表情が

とても印象的でした



今度はどこへ行こうかしら

節分祭~デイサービス和史上最強最悪の鬼出現!~

2016.02.02 イベント行事





今年の節分祭は、見るからに悪役プロレスラー顔負けの

世にもおぞましい面妖の鬼が出現しました!



ちなみに今回の鬼の性別は二匹とも女性です



加えて利用者さまからエントリーされた黄鬼も鬼軍団に加わります



鬼軍団を迎え撃つのは福の神と利用者の皆さま!



豆に見立てたボール紙を鬼に向かって投げつけます



鬼は外~! 福は内~!



激しい戦いが繰り広げられます!



負けてなるものか!



福の神も気炎を揚げます

鬼をやっつけろ~!



しかし、何度見ても、この鬼って愛嬌もへったくれもなく

ただ気持ち悪いだけですね!



できれば、目をそむけたいのですが

こうして苦笑いをして、誤魔化すしかなさそうです







ところで鬼は見事に退治できたかどうか…

なぜかしら鬼二匹は勝ち誇ったようにピースサインを繰り出しています!

とりあえず、負け惜しみのピースサインってことにしときましょう!?



豆まきが終わったら次は音楽の時間です



鬼は外、福は内~

ぱらっぱらっぱらっぱらっ

豆の音

鬼はこっそり逃げていく♪



童謡「まめまき」をハンドベルで奏でてみました



音を色分けして、それぞれの担当を決めます

ド!ド!ド!ド!ド

良い感じです



先ほどの鬼の大騒ぎとは違って

ほんわか春の到来を予感させるような

のどかな雰囲気に包まれます





こうして皆が一致団結して音楽を奏でるって

素敵なことですね





次は体育の時間です



鬼のパンツはいいパンツ~

強いぞ強いぞ~♪

童謡「鬼のパンツ」に合わせ皆で体操をおこないました



ここで利用者さまの中から

新たな鬼が出現します!



皆さま、鬼と一緒に大いに体を動かされていました



デイサービス和の節分祭もいよいよクライマックス

最後は鬼が背負ったカゴに皆で豆に見立てた紙ボールを投げいれます



青チーム、赤チームに分け、自分のチームの鬼のカゴに

より多くの豆を入れたチームが勝ちとなります





皆さま、大ハッスル!



そして歓喜の抱擁



いえ~い



青チームの勝ち~♪



かくして平成28年の節分祭は幕をおろしました







福の神さん、この一年のデイサービス和の安寧を宜しくお願いしますね

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