ブログ~和スタッフからのNEWS~

雨上がりの帰り道~あじさいを作る~

2016.05.17 折り紙教室



本日の折り紙教室は、可愛いアジサイの花を作ってみました



淡い色彩の色紙を選んで

アジサイの花びらを一枚一枚、作っていきます



カタツムリさんも登場します



ベースとなるのは紙皿です

平皿の上にアジサイやらカタツムリを配置していきます

アジサイの盛り上がりを表現するため

もう一枚、御椀型の紙皿を使用します



作品のテーマは「雨上がりの帰り道」



日中、降り続いていた雨が上がり

雲の切れ間から、お日様が顔をのぞかせます



あたりにはアジサイの花が咲き乱れ

生まれたばかりの初夏の光に包まれたアジサイの色彩が

より一層、映えて見えます



そこへ学校帰りの女の子が一人

楽しそうにアジサイが咲く道を歩いてきます

傘がさされたままとというのは、

雨が上がったのに気付いていないからでしょうか?



いやいや、そうじゃありません

お母さんに買ってもらった可愛い傘を

閉じるのがもったいないからです

「だって、アジサイさんだって、

雨が上がったのに、花びらを閉じていないじゃないの」

女の子が、そう言っているのが聞こえてきそうな情景です



福岡地方では今週末まで晴天の日が続きそうですが

沖縄地方では早くも梅雨入り宣言が発表されました



梅雨の季節は、あまり好きじゃないのですが

梅雨の季節には梅雨の季節に見合った

楽しみ方があるのかもしれません



PS 今月も先生から折り紙で作った素敵な作品を頂きました


カーネーションと鯉のぼり

2016.04.29 折り紙教室



4月の折り紙教室は、

先の熊本地震で先生のご実家が被災され

甚大な被害を受けられたことにより中止となりました



それでも先生は折り紙教室を楽しみにされている和の利用者さまのために

素敵な作品を送り届けてくださりました

一見、本物のように見えるカーネーションですが

折り紙と花紙で構成されています



次にこちらは鯉のぼり



2パターンあって、こちらは兜とカップリング



可愛いですね

ご自身が大変な時であるにもかかわらず

ここまで和のことを思ってくださった

先生の優しさに感謝です

ありがとうございました



来月の折り紙教室でお会いできるのを

楽しみにお待ちしています



花笠作り~気分はもう博多どんたく??~

2016.03.24 折り紙教室



今月の折り紙教室は

ちょっと早いかもしれませんが、

5月のゴールデンウイークの最中に福岡の街で開催される

博多どんたく港祭りにつきものの花笠を作りました



まずはベースとなる笠を厚紙で作り

次に折り紙で色鮮やかな花々を作ります



出来上がったら笠に花をくっつけます

木工用ボンドを使います



最後に笠の周りを赤く装飾したり

葉っぱをつけたりして完成です



頭にかぶせると気分はもう博多どんたく



賑やかな祭囃子の音色が聞こえてきそうです



季節は早いもので、すっかり春色に染まりつつある今日この頃

かくして今月の折り紙教室は幕をおろしたのですが

今回も先生から素敵なプレゼントを頂きました!



クマさんが背負っているのは

なんと折り紙で作ったランドセル!

可愛いでしょう!



ランドセルもまた新しい季節の象徴と言えますよね!

厚いコートを脱ぎ棄て

新しい季節にレッツ・ゴー



素敵なことがおこりそうですね!

折り紙で作るさげもん

2016.02.20 折り紙教室



今月の折り紙教室は桃の節句に合わせ、さげもんを作ります



さげもんとはそもそも、福岡県柳川市に伝わる風習です



柳川では女の子が生まれると

父方の実家からひな人形、

母方の実家からさげもんを贈る習わしとなっています



さげもんの作り方には決まりがあるそうで

約40センチの竹輪に赤白の布を巻きつけ

細工ものと柳川鞠を交互に7個、そして7列に吊るし

その数を49個にします





49個にするには意味があり、

かつては人生50年といわれた時代、

女性は男性に一歩引き49年の人生を送るものとされており

その意味を持って

49個のさげもんを吊るすようになったそうです

もちろん今日では男性の平均寿命を女性の方がはるかに凌駕しており

女性の社会進出もめまぐるしくなり

このような考えなどまったく通用しなくなっているのはわかっていますが

意外とこのような考えって

時代が時代である分、新鮮に思えてしまうのは何故なんでしょうか?



さて、さげもんに関するウンチクはこのくらいにしておきまして

今回の折り紙教室で作られたさげもんは

さげもんの数とか形状にこだわらず

雰囲気を味わうレベルで作られました



かのように桃の節句っぽい折り紙を数多く作り

丸い台紙に貼り付け

それを一列に吊るしていく…

手順は簡単なのですが、それらのさげもんを実際、吊るしてみると

なんとなくゴージャスに見えてくるから不思議です





可愛く出来上がっているでしょ!

ちなみにこの方が頭に被っておられる冠は

折り紙教室の先生からいただいたもの

こちらも凄い代物でした



そして皆さまが作られたさげもんは

かのように一列に吊るされ

デイサービス和の室内を艶やかに賑やかせてくれました



もうすぐひな祭り…



女の子にとって、甘い夢に酔いしれる一日となります

幾つになっても、胸がときめいてしまうのは何故でしょう?

羽子板飾りを作る~羽子板に込められた願い~

2016.01.12 折り紙教室



本日は折り紙教室を通じ

羽子板の飾りつけをおこないました



厚紙で模った羽子板に、折り紙で作った正月らしい作品を貼り付けていきます



だるまさん、招き猫、富士山、猿、梅の花、扇子‥‥等



艶やかな装飾がほどこされていきます



そもそも羽子板とはお正月の遊びの道具として一般に知られ

文献上で初見されるのが室町時代、

正月に羽根突きがおこなわれたという記述が残されています



それから徐々に羽子板に飾りものを施す風習が生まれ

女の子の初正月に、贈りものにする風習が定着していきます



誕生した赤ちゃんが、丈夫にすくすくと育っていくようにとの願いが込められ、

このような風習が定着していったとのことです



そもそも、その由来となっているのが羽根突きの羽根についている黒い玉にあります

黒い玉は「無患子」(むくろじ)といった樹木の種です

まさに、子が患わ無いといった無病息災の願いが

この樹木の種に込められていたのだということです



さらに羽根突きの羽根はトンボをイメージしています

トンボは病気を運ぶ蚊をはじめとする害虫を食べてくれる昆虫です

トンボをイメージすることにより、

子供を病気から守ろうといった願いが

この羽根にも込められていたようです



そもそも私たちが住む日本は「古事記」によると

秋津島と呼ばれていました

秋津とは、まさにトンボの古名で、

直訳すると、たくさんのトンボが飛び回る国とでもいうのでしょうか?

いわゆる害虫を食べてくれるトンボがたくさん飛び回ることにより

作物が豊かに実る国であってほしいとの願いが

そこには、込められていたのでしょう



そういった意味でとらえるならば

トンボって、かなり縁起の良い昆虫と考えられていたのですね

最近では田んぼも少なくなり、

田んぼの上を飛び回るトンボの姿自体、見かけることがなくなり

その代り、農薬がふんだんに撒かれるようになりました

そうしてお正月に羽子板で遊ぶ子供の姿も

遠い昔の記憶の断片にとどまっているのみ…



しかし無病息災といえば聞こえは良いですが

無病息災で育った結果が、このあられもない姿とあっては

これ以上、何も言えません



子供が生まれた時は、どの親だって

元気にスクスク育ってくれればそれで良いと願うものですが

子供の成長とともに欲が出てきて

少なからず、この手のアホには育ってほしいと望まないものです



それは羽根突きが始まった室町時代の親の気持ちも

同様だったと思います



親の期待って、子供にとっては

かなりの重荷なんですよね

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