デュオニソス的なもの
2017.02.16 リトミック・音楽教室
本日は待ちに待ったリトミック音楽教室の日です
今日もピアノのメロディーに合わせ楽しく愉快に体を動かしましょう!
なんてったって音楽大好きの皆さまです
なんてことのない体操だって、音楽が入ると、
ほら!こんなにリズミカルに体が動いちゃいます!
超人思想で有名な哲学者ニーチェは
ギリシャ神話になぞって、芸術をデュオニソス的、アポロ的なものに分類し
音楽をデュオニソスの代表格にあげています
デュオニソスとはギリシャ神話に登場する豊穣と葡萄酒と酩酊の神様で
オリンポス十二神の一柱に数えられています
仮にアポロ的なものを明確な形象を志向する彫刻等の造形芸術とするなら
デュオニソス的なものは不定形な混沌としたカオス的なもの、
言い換えるなら激情・陶酔・狂乱をイメージし、
私たちの心をゆさぶる音楽はまさに
その典型とニーチェは言います
それは芸術論にとどまらす
アポロ的なものを社会の秩序、調和と均衡、
いわゆる人間が作りだす理性の産物と位置づけ
そのアンチテーゼとしてディオニソス的なものを見いだし
ニーチェはその重要性を主張します
そして、ソクラテスから始まるアポロ的なものに塗り固まった
西洋哲学の流れを否定し
ニーチェ独自の思想が誕生していくのです
今日の私たちにしてみると、ニーチェの書物はしらなくとも
私達の心の奥底には理性では推し量れない
混沌としたカオスが存在していることは誰もが知っています
そして私達は無意識のうちにディオニソス的なものを渇望し
日常的に音楽を聞いたり、
音楽を聴きながら踊ったりすることで、
心の衝動を生みだしています
まさに音楽は、現代人にとって欠かせない
心の常備薬となっているのかもしれません
だって、こうしていると皆さま、
二十歳は若返って見えますもんね!
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