住吉神社初詣~あしたは追儺祭~
2017.01.06 歩こう会
本日は福岡市博多区にある住吉神社へ初詣にでかけてきました
ここ福岡の住吉神社は全国に二千社以上分布している住吉神社の中でも
大阪の住吉大社、下関の住吉神社とともに
日本三大住吉に数えられている由々しき神社です
祭神は底筒男命(そこつつおみのみこと)、中筒男命(なかつつおみのみこと)
表筒男命(うわつつおみのみこと)の住吉三神、
国生み神話で有名なイザナギが、妻であるイザナミが亡くなり
黄泉の国(死の世界)へイザナミを追いかけていくものの結局、妻を取り返せず、
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原という土地で
黄泉の国の穢れを洗い清めようと禊(みそぎ)をおこない
その時に、生まれた神様が住吉三神と言われています
住吉三神は海の神様、航海の神様としての信仰が篤く
神功皇后の三韓征伐の折、神功皇后に信託を下し、
荒ぶる玄界灘を渡る神功皇后の身を守り
時には突風となり船団の後押しをし、三韓の軍を大いに苦しめた神様として有名です
実に男らしい神様であったのでしょう!
おそらく住吉三神とは弥生期あたりから、
ここ博多湾周辺の航海権を握っていた
一族の守り神のようなものであったのだろうと思われます
当時といえば中国の史書「魏志倭人伝」の日本国の描写でわかるように
中国・朝鮮を始めとする大陸との交易の門戸は、
この北部九州に集中しており、
後年、大宰府政庁が置かれたことでもわかるように
その重要性は計り知れないものがあったのだろうと推測されます
それ故、この地の制海権を掌握していた住吉系の一族の力は
絶大だったように思われます
最も古い歴史書にはこの地の住吉神社を「日本第一の住吉」
と称していますが
あながち、この地の神社が住吉の発祥であったとしても
なんの不思議もないように思われます
ところで、この巨大な穴は明日7日にとりおこなわれる鬼を打つ行事
追儺祭(ついなさい)に使用するものだそうです
この中にしめ縄やお札を焼き、燃え上がる炎の中、
どこからともなく鬼があらわれ、周囲をぐるぐると三周ほど回ります
しかし鬼は神官に捕獲され、「鬼縛り石」と呼ばれる石に縛り付けられます
これが追儺祭、
追儺祭が終わると、つづいて鷽替え行事というものがとりおこなわれます
鷽替えとは凶を吉に取り替える行事、
知らず知らずのうちに使ってしまう「嘘」を「まこと」に替えて、
正しい幸運を招いてくれるそうです
嘘から出た誠といったことでしょうか?
ちょっとニュアンスが違うかもしれませんが…
そして最後に豆まきが行われます
「鬼は外!福は内!」
まさに節分の豆まきです
こうして一連の行事が終了し、住吉神社はまた一つ、
春の階段を上っていきます
時間があったら行ってみたいものです
住吉神社・春近し
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