霧島~人吉~五木 紅葉と雲海
2016.11.12 地域の風景
秋といったら山々を赤や黄色で彩る紅葉の美しさと
放射冷却によって生まれる雲海の幻想的な神々しさに心を奪われます
ここは鹿児島県湧水町から望んだ霧島連山をぐるりと取り巻く加久藤カルデラ
雲海で有名な場所で一度はその風景を拝んでみたいと
仕事が終わり、高速を飛ばして車で三時間、
現地に向かった訳でしたが
雲海の要素となる放射冷却など微塵も生まれず
空振りに終わってしまいました
仕方ないので霧島山に向かい紅葉見物
日本で一番、標高の高いところにあるといわれている霧島山中にある大浪池
紅葉は見事でした
霧島連山の主峰である韓国(からくに)岳を望みます
えびの高原から韓国岳
ススキが朝日に輝いて綺麗でした
野生のシカ
しかし、雲海が見れなかったのがどうしても納得できません
早々に引き上げて、四日後に再チャレンジ!
この日も仕事が終わり、その足で霧島へ
夜はまだ明けていません
うっすらと霧が発生していているのがわかります
雲海の発生は寒暖の差からくる放射冷却によるもので
発生頻度が高いのが日の出前後の一時間といわれています
日の出を待ちました
行け~と心の中で念じながら
雲海の発生を期待します
しかしここまでが限界でした
日が高くなるにつれ霧が消えていきます
写真で見るような雲海にでくわすのは
難しいようです
仕方ないので諦めました
帰路は矢島高原を経由して熊本県人吉市へとりあえず向かいます
人吉へ続く肥薩線にそって車を走らせたのですが
日本でも有数のスイッチバックのある路線だけあって
電車はたいそう標高の高い高原地帯を走っています
なかなか良い感じでしょ
晩秋の肥薩路
ここは肥薩線矢岳駅
肥薩線の中で最も標高の高いところにある駅です
周囲の民家もまばらで
近くに廃校となった小学校があったのですが
小学校を囲む木々の紅葉が美しすぎました
静かに秋が横たわっているような感じです
古仏頂踏切
そして人吉へ
ここは人吉から球磨地方を一望のもとに見渡せる高塚山の山頂なのですが
この地も盆地状の地形を作っており
雲海で有名なところ
それと昨日の朝から仕事を経て一睡もしていなかったこともあり
体力的に限界を覚えバタンキュー
車の中で爆睡して目が覚めたら人吉から球磨地方に続く夜景が目の前に広がっていました
背後には満点の星
しかし真っ暗闇の山の中
かなり怖いものがあります
そして怖いと思うとますます怖くなってきて
山を下りようと考えたのですが
霧島で雲海を見損ねたこともあり
ここで粘ってみることにしました
夜明け前
先ほどまで見えていた夜景が霧の中に消えていき
ようやく、待ちに待った雲海が発生!
これが見たかったのです
どうにか粘った甲斐がありました
下山途中、雲海の中に突入するや
朝の光を透かして杉の木が神秘的な姿を見せていました
人吉からは五木の子守唄で有名な五木を経由
五木路は紅葉の最盛期
ハードスケジュールの中の旅行でしたが
とりあえず今年の秋は堪能できました
明日から真面目にブログを更新します